クロ・サント=アンヌは、コート・ド・ボーヌ(Côte de Beaune)にあるブドウ園で、ボーヌ山(Montagne de Beaune)のエドモン・ブーレイ博士通りに位置しています。
これは、コート=ドール県のボーヌ市にある42のプルミエ・クリュ(Premier Cru)のアペラシオンの1つです。1972年以来、独自のAOC(原産地呼称、Appellation d'Origine Contrôlée)によって保護されています。
また、ブルゴーニュの1463のクリマ(Climats)の1つであり、ユネスコ世界遺産に登録されています。
このブドウ園は東向きで、ほとんどのプルミエ・クリュと同様に、ボーヌの丘陵地の上部に位置し、サンゴ石灰岩(中期ジュラ紀、約1億6000万年前)からなる浅い層の上にあります。この石灰岩は排水性が良く、干ばつ時には水分を保持し、ブドウの木に最適な水分バランスを提供します。また、石灰岩は日光を反射し、ブドウの木の周りに一定の温かさを保つことで、ブドウの均一な熟成を促進します。この土壌構成により、ワインに特有のミネラル感、芳香の複雑さ、そして優雅なタンニン構造が与えられます。
その結果、収量は非常に少ないものの、高品質なブドウが得られます。
クロ・サント=アンヌのブドウ園は2つのほぼ同じ大きさの区画で構成されており、合計73アールです。上部区画は標高280mから305mの間に位置し、下部区画は標高260mから280mの間に位置しています。